文書やプレゼン資料、チラシを作る時やソフトウエアのデザイン・webのデザインを考えるときに「何色を使ったらいいかな…」と困ってしまうことはありませんか?不特定多数の人に好ましく思ってもらえる色使いを考えるのはなかなか大変な作業ですね。「誰からも好まれる色使い」を目指して「色使い&色の組み合わせ」について初心者向けに書いてみようと思います。WordやExcel、PowerPointで色を自在に操ることが目標です。
色相環
基本の12色をリング状に並べたものを色相環といいます。どこかで見たことがありますよね。色相環にはいろいろな種類があり提示されている色味には若干の違いがあります。ですから上の図の色味は絶対的なものではなくイメージと考えてください。赤→黄→緑→青→紫→赤に戻るというパターンです。
補色
色相環で反対側にある同士の色の組み合わせを「補色」といいます。反対色ともいいます。一番上の赤の補色は一番下の水色です。Aの右隣り、黄色の補色は反対側にある濃いブルーとなります。補色の二つの色を同じ分量使うととても派手なものに。一方の色の分量を多くもう一方をごく少量アクセントとして取り入れると補色の効果が発揮されます。
これは目がちかちかする感じですが
分量に差をつけると小さい方の黄色が引き立ちます
類似色
類似色というのは色相環で隣り合った色同士のことをいいます。
Aの赤を基準とすると隣にあるBオレンジとD赤ピンクが類似色となります。D赤ピンクを基準とするとA赤とE紫ピンクが類似色となります。色使いを考えるとき、たくさんの色を使用せずに類似色を組み合わせるとまとまりがある印象になります。Wordで文書をつくるなら一般的に白い用紙に文字色は黒ですね。その場合タイトルや見出し、強調したい部分の文字や下線などは類似色でまとめるとパッと見て「センスがいい」文書になります。
上は赤を基準にした類似色でまとめたものです。パッと見まとまった印象になります。下は類似色は無視してカラフルにしようといろんな色を使った例です。にぎやかで楽しそうではありますがこれをA4サイズの文書と考えてみると(あるいはブラウザの画面全体にこの色が使われていると)それぞれの色の分量にもよりますがごちゃごちゃして見にくい印象となるのはおわかりいただけるでしょうか。
次回は補色と類似色の使用例を見ていきます。