色の話3 – 30度の法則でセンスアップ

類似色についてもう少しお話しします。

色相環から色を選ぼう

前回Wordのモノクロ文書に類似色を使って色をつけました。

元の文書はこちら。

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テーマ「スリップストリーム」の中から近い色2色を使ったのがこちら。モノクロよりは親しみを感じるすっきりした印象です。

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今度は色相環の類似色を使ってみます。上の画像の色に比べると使用する色の幅が広がったため賑やかな印象ですね。

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使用したのは色相環の青と水色。これです。

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30度の法則=類似色

複数の色を組み合わせて使う時に色の範囲を30度以内に収めると地味すぎず派手すぎず、多くの人に好印象を与えることができます。これを30度の法則と呼びます。色相環は12色の色を円の形に並べたものなので隣り合う色同士は30度離れています。つまり「30度の法則」は「類似色」と同じことを指しているんですね。

ところで「青」には「薄い青」「濃い青」というバリエーションがあります。また「澄んだ青」「濁った青」などというバリエーションもあります。専門用語では「明度」「彩度」という言葉で表現しますが(覚えなくていいです)簡単にまとめると次のようになります。

  • 薄い色と濃い色 → 白が混ざると薄い色に、黒が混ざると濃い色となる : 明度
  • 澄んだ色と濁った色 →グレーが混ざると濁った色になる。混ぜるグレーの濃淡で出来上がりの色が変わる : 彩度

こんな風に「青」といってもたくさんのバリエーションがあるので30度の法則を使うと「青」と「水色」しか使えなくてつまらない、なんてことは全然なくて薄い青と濃いめの水色を組み合わせたり青から水色のグラデーションに挑戦したりとアイディア次第でいろんな使い方ができます。

30度の法則の応用

30度の法則はファッションにも使えます。ファッションの色といえばお洋服の色、マフラーやベルトや靴など小物の色、バッグの色ですね。センスのいい色使いをしたい♪と思ったら30度の法則に当てはまるようにカラーアイテムを選んで組み合わせます。多色使いはファッション上級者さんにお任せするとして、まずは色数を絞ることからチャレンジしましょう。