色の話4 – 45度の法則で深みを出そう

色を増やそう:24色色相環

ここまで12色の色相環を見ながら補色・類似色で実験をしてきました。30度の法則はわかったけどわたしはもっとカラフルなのがすきなの、というあなたに24色色相環をご紹介します。ほい。

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12色の間にひとつずつ中間色が入りました。小さい画像で分かりにくいのでクリックで大きくしてご覧ください。30度の法則で使った青と水色は赤い矢印が指している色です。

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今度は元の2色に緑の矢印で示した2色を加えて4色で例の文書を飾ってみます。

落ち着いた例

左が4色、右が元の2色です。

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文書の見出し、グラフの色を変更しています。どの4色を選ぶか、どこにその色を配置するかによって印象は全然違ってきますのでお好みで調整していただきましょう。

色相環で並んだ4色をグラデーションのように配置するとまとまり、落ち着きを感じます。4色の端の色同士を効果的に配置すると賑やか・華やかさを演出することができます。

賑やか・華やかの例

緑から黄色を基本とし、オレンジまで色を広げました。左が4色、右が元の2色です。

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黄色やオレンジは元々が賑やかなイメージの色なので同じ4色使いでも上のブルー系とは全く印象が変わりました。

45度の法則とは

24色色相環は隣り合う色と色が15度の角度になるよう配置されています。360度÷24色=15度です。基準の色をひとつ決めて、その色から3つ目の色、つまり色の範囲を45度離れた色までに限定した使い方を45度の法則と呼びます。

30度の法則と同様に類似色の組み合わせですが、30度は色の範囲が狭いためグラデーションのような印象が得意です。一方45度は色の幅が広がる分アクセントを効かせることが得意です。使える色数が増えるにつれ、配置の仕方が大きく印象を変えるのでいろいろと遊んでみると面白いですよ。

文書やwebサイトなどでは色の範囲を60度まで広げても落ち着き・まとまりのある色使いができます。配置や分量に工夫すれば 補色を使わなくてもアクセント効果が得られます。60度以上に範囲を広げると選べる色が多くなりすぎてかえって混乱してしまうので初心者の方はまず30度と45度で練習してみてくださいね。