シーザー・ミランのCesar’s Way-1 犬の心理的な問題のほとんどは飼い主に原因がある

 

Cesar’s Way
– The Natural, Everyday Guide to Understanding and Correcting Common Dog Problems

著者

シーザー・ミラン

スカパー!のナショナルジオグラフィックチャンネルで『ザ・カリスマ ドッグトレーナー』として人気のドッグトレーナー。番組では問題を抱えた犬をリハビリしたり、保護施設の犬に里親を探したりと大活躍。

概要

シーザーの信念「I rehabilitate dogs, but I train people. 」- 飼い主には訓練を、犬にはリハビリを – といった番組でおなじみの手法や、シーザーがトレーナーになったきっかけなど。

原書

邦訳版

目次

  1. Growing Up with Dogs
  2. If We Could Talk to the Animals
  3. Dog Psychology
  4. Power of the Pack
  5. Issues
  6. Dogs in the Red Zone
  7. Cesar’s Fulfillment Formula for a Balanced and Healthy Dog
  8. “Can’t We All Just Get Along?”
  9. Fulfilling Our Dogs, Fulfilling Ourselves

犬の問題行動のほとんどは飼い主に原因がある

番組には犬のいろんな問題行動(かみつく、吠え立てる、攻撃的、支配的、飼い主の言うことを聞かないetc..)に頭を抱える飼い主が登場します。シーザーのアドバイスに従って飼い主が犬に対する態度をほんの少し変えると犬が劇的に変化します。ほんとに『ちょっとしたこと』で『劇的に変身』するので毎回楽しみに見ています。

番組からヒントをもらって私もうちの犬に対してほんの少し態度を変えたことがあるのですが、見事に犬は変身してくれました。びっくりです。何を変えたか…は改めて書きたいと思います。

I rehabilitate dogs, but I train people.

犬が問題をおこすのは人間と犬の関係がうまくいってないから。少なくとも犬にとっては人間と望ましい関係を作ることができていないから。

つまり人間(飼い主)に『犬の心理』を教え、犬に対する正しい態度を身につけられるように訓練するのが『I train people』。そして人間と望ましい関係を築けずに病んでしまった犬の心を本来の犬らしい状態に戻すための『I rehabilitate dogs』。これがシーザー流のやり方です。

犬の飼い主に最低限必要なこと – rules, boundaries, limitations

  • 飼い主が強いリーダーシップを持つ ← いちばん大事
  • ルールと境界を決める
  • 制限についてのしつけをする

どうしてこれらが重要なのか。それは犬が『群れ社会に生きる動物』だから。群れ社会には群れを維持するためのさまざまなルールが必要で、ルールが曖昧な状態に置かれると犬は混乱するのです。

犬の心理的な問題はこの混乱が原因。飼い主がリーダーシップを持ちrules, boundaries, limitationsを徹底すると、犬の心は穏やかに安定し良い方向に向かいます。

Most of the cases I handle involve dogs who simply need stronger leadership from their owners plus rules, boundaries, limitations, and consistency in their own homes to become better. (No.288)

 

つづく。