「失敗をカガクしよう」ではじまるスカパー!のディスカバリーチャンネル(340ch)『痛快!カガク大実験』があまりにもおもしろくて。
科学実験の失敗や、スポーツの失敗。
ネットにはチャレンジに失敗する動画が数多く存在する。
そこで番組では、なぜそれが失敗したかを科学的に検証し、今度は成功するように実験する。材料の強度が不足していたのかもしれないし、単なる物理の問題かもしれない。(ディスカバリーチャンネルの番組説明より)
ネットの投稿動画からこれは!というものをピックアップし科学的な視点からより確実・安全・大きな成果を得られる方法を見つけ出し再現するという番組です。
↑真面目に書きすぎました。内容は確かにこのとおりなのですが実のところ笑いすぎて涙が出てくるような内容に仕上がってます。1時間で3つくらい実験をします。
出演者のふたり。
ケヴィン:Ph.D.(博士号)を持つ科学者。理論派。
グラント:元海兵隊狙撃兵。怖いもの知らずの行動派。
二人の好みという設定で爆発系の実験が多め。実験装置はスクラップ回収場で手に入れたものとケヴィン宅にあるものを使い、自分たちで資材をカットしたり溶接して組み立てます。
そしてお約束として作業をはじめる前にケヴィンの理論解説があります。「失敗の原因は〇〇で…」「この装置に必要な要件は…」etc.. 化学式や物理公式も引用されます。これが私には何の事だかさっぱりわからないのですが、わからなくても十分楽しめます。
たとえば昨日放送していた『フットボールの大砲』
1966年に計測されて以来更新されていないアメリカンフットボールのロングパス記録が76m。それを超える距離を飛ばすことができる大砲の設計に取り組みます。
ケヴィンの着眼点
- ボールは圧縮空気を使って打ち上げる
- ボールの重量と空気抵抗などをを考慮して必要な空気圧と最適な打ち上げ角度を計算する←最終的に圧力は1.03メガパスカル、打ち上げ角度は43度
試行錯誤の過程
さっそく筒の部分を塩ビパイプで作り試射をすると
筒とボールに隙間があって圧が抜けるため発泡スチロールの下駄をはかせます。
人間が投げるときはボールに回転がかかり軌跡が安定するのですが、圧縮空気で押し出されたボールには回転がかかりません。
そうだ!発砲スチロールの下駄にスクリューのような切り込みを入れよう。
などなど何度もテストを重ねながら改良を繰り返します。
最終的に
ボールは82m飛んでいきました。←だから何?という感じがステキ
こんなふうに試行錯誤を繰り返しつつ番組は進みます。
ある意味真面目な番組ですね。いや、たぶん真面目なカガク番組なんですけど。
番組紹介
2016.12.26現在、ディスカバリーチャンネルのサイトから番組紹介がなくなってしまいました。代わりにアメリカの番組サイトの画像をのせておきます。
エンジン付きスケボー
ゴミ箱ロケット