シーザーの番組を見ていると、犬と人が幸せに生きていくためには『犬のエネルギーをどう扱うか』がキーなんだと思う場面がたくさんでてきます。
興奮は犬にとって好ましくない精神状態
うちのハリー君、尻尾を振っていても喜んでいるのではなく単に興奮しているだけという場面はしょっちゅう。しかも機嫌が悪いと興奮し何かが怖いと興奮する。瞬間湯沸器みたいです。
興奮しすぎた犬は
- jumping up
- panting ← 呼吸が激しくなること
- can’t stop moving around
人に飛びつくのはよくないのですよー。犬が喜んでいるとか人への愛情表現だと誤解されがちだけれど。
犬同士が出会ったら普通はいきなり飛びついたり走り回ったりせず、まずお互いの匂いを嗅いでお互いの立場を決定します。そのあと相性がよければ遊ぶこともあるし何事もなく立ち去ることもある。
この視点で考えれば人にいきなり飛びつくことはかなり問題であることがわかります。人に会う時は「落ち着け」と教えないといけない。
But they need manners to greet visitors with. Dogs don’t greet other dogs by juming all over them. They greet one another by sniffing. If that etiquette is good enough for the dog world, it’s certainly good enough for your home. (No.2052)
遊びの中で飛びついたり嬉しくて跳ね回ることが悪いのではなく、犬にもT.P.O.をわきまえさせなさいということですね。
分離不安
うちの犬は子犬の頃から分離不安気味。長時間のお留守番はかなり苦手で、特に朝かまってあげずに外出するとかなりの頻度で嘔吐してしまいます。
犬は飼い主が発するエネルギーからその日の飼い主の行動予定を探り当て一喜一憂しているようです。もうじき飼い主は自分を置いて出かけそうだとか、今日は自分のお気に入りの場所につれていってもらえそうだとか。
うちの犬でいつも感心するのは、徒歩なのか車なのかを知っていること。何も教えてないのに車に乗るときはちゃんと車の前で待ち「乗せて」と言います。『飼い主のエネルギーを読み取ってる』は真実のような気がします。
不安にさせないためには
- 留守番の前にたくさん運動させる
- 運動の後に朝ごはんを与える
運動させて犬のエネルギーを発散させます。疲れておなかいっぱいになると眠くなります。リラックス状態にしてあげれば不安を感じずにお留守番ができます。
ハリーを迎えた頃は午後からの仕事をしていたので散歩遊びその他はすべて午前中のルーティンで、たまに遊ばずに朝から出勤すると必ず情緒不安定でしたね。たまたま仕事の都合でそうなったのですが、出かける前に散歩や遊びをさせていたのはハリーの精神状態にとって結果的に正解だったとわかりホッとしています。
落ち着くために先にエネルギーを発散させる
興奮しすぎたり、何かの恐怖症だったり、攻撃的だったりと他にもいろんな犬の問題行動があります。シーザーによると、エネルギーがちゃんと発散できないと犬は心のバランスを欠きあまり幸福とはいえない精神状態になってしまうそうです。
エネルギーを発散させるのに一番いいのはやっぱり散歩。大型犬なら自転車で伴走するくらいがちょうどいいのかな。シーザーの番組ではエネルギッシュな犬をローラーブレード履いたりトレッドミルに乗せて走らせているけれど、日常的にあれくらいの強い運動が本当は必要なのかもしれないと思います。いかにもアメリカ的ではありますが。自宅にトレッドミルを持ってる人はそんなにいないでしょう。
それと、『遊び』- 綱引きや宝探しなど – は散歩(ランニング的散歩)の代わりにはならないそうです。満足感は得られても散歩に比べると体のエネルギーはたいして消費しないので、どうしてもエネルギーが余ってしまうとのことです。