MADE to STICK – 4 “Simple = Core + Compact”

Chapter 1: SIMPLE Simple = Core + Compact

とはいえ何でも簡素にすればいいというわけではありません。

compactness itself can come to seem an unworthy goal. (p46)

 

単に簡素なだけでは何も伝わりません。メッセージに中身がなければだれにも理解してもらえません。まずcore(中身)について考えて、次にcoreを伝えるメッセージを簡素にすることを考えます。compactにすることは後回し。

具体的な「もの」に例えてみましょう。ある道具について Simple is beautiful. といえば「単純なものは美しい」。必要な機能を備えていて、デザインがすっきりしているとか操作が簡単である、という意味ですね。「必要な機能を備えているにもかかわらず(見た目や操作方法が)複雑ではない」が core の部分です。

ところで日本語ではsimpleとcompactnessとminimumの違いが曖昧なまま使われているような気がします。違いは何なのか調べてみました。

  • simple 簡単・単純・飾り気がない
  • compactness 圧縮されている
  • minimum 最小・最低限

  • simpleはサイズについては問題としない
  • compactnessも直接サイズについては問題としないが、機能などを圧縮した結果サイズが小さいという意味を表現できそう
  • minimumはサイズを表現する、simpleやcompactnessの要素については直接問題としない

なるほどです。

つづく。