引っ越しを控え持ち物の整理をしていた時のこと。「持って行くもの」と判断した段ボール箱が積み上がっていくにつれふと「これ本当にいるの?」疑問が湧きました。そんな時に出会ったのがこの本です。
著者はモノや借金(奨学金やカードの支払)やいろんなものに取り囲まれてがんじがらめになっていたライフスタイルや考え方を「モノを減らすこと」で大きく変えることができました。タイニーハウスと呼ぶ本当に小さな家をつくり新しい生活を始めます。その後また思うところあって今は別の家に住んでいるそうです。詳しいことは著者のブログで見ることができます。
「モノを減らすと生き方が変わる」というのは良く耳にする話で、日本でも断捨離とかときめき片付けとか流行りましたね。これらはもはや流行ったというよりひとつの「技術」としてカテゴライズされているようです。
この本はモノを減らすための「手法」や「技術」についてはそれほど触れられていないし、多少言及があるにしてもそれは既にどこかで読んだようなことばかりで新しい発見はありません。Amazonのレビューを読むと「片づけの参考にならなかった」というコメントもいくつか寄せられています。
私がこの本を好きなのは単純に著者に興味を持ったからです。彼女がどんなことに悩み、どんな生活に憧れ、何を大切に考えて日々行動しているのか。真似したいようなヒントがたくさん見つかります。近い世代の一人の女性の生き方を遠く離れた場所からこっそり応援しているような感覚です。
私はかなりのコーヒー好きなのですが彼女も相当なコーヒー好きのようでブログやFacebookを見ているとカフェめぐりをしてコーヒーが飲みたくなります。そういうところも含めてお気に入りの1冊です。