ダックスのハリー、歯周病とたたかう その後

ダックスのハリー君が、歯周病の治療のために薬を飲み始めたのは6月のことでした。

ダックスのハリー、歯周病とたたかう それから嫌がる薬の与え方

抗生剤を飲んだけれど

  • 口臭がきつくなった
  • 口がかゆいので前足で掻いたり、クッションなどに鼻先をこすり付ける
  • 睡眠中もときどき飛び起きて口を掻くので落ち着いて眠れない

ハリー君のQOL(Quality of Life)が著しく損なわれているので病院に連れて行くと、まずは炎症を抑えてそれから治療方針を決めましょうと、抗生剤を2週間処方されました。

そして2週間が経ち、薬を飲みきったら口臭は完全になくなりました。口のかゆみの方は残念ながら完治せず、相変わらず口を掻きまくっています。これではハリー君、全然楽になっていないので再び病院へ。

先生に状況を話すと「2週間で完治する予定だったんだけど…」

あらら、残念。昼間にかゆいのはなんとか耐えられるのですが、かゆみでゆっくり眠れないのは困ります。長期間抗生剤を飲み続けるのはあまり良くないようで、今度は辛い時の頓服薬(鎮痛剤的な)を10日分ほどいただきました。

実際には3週間ほどかけて薬を飲みきったのですが、症状は改善されないし、口臭が再発してしまったのです。先生の助けを借りて口の中を覗いてみると、歯肉には大きな炎症があることがわかりました。まるで巨大な口内炎のようで、人間だったら痛みで食べられないし夜も眠れないレベルです。

歯石除去を決意する

全身麻酔をかけて歯石除去をする…という処置には賛否両論があります。ハリー君は11歳なので決して若くはないです。でもこの先まだまだ何年も元気で暮らせるのに、お口がこの状態ではあまりにも不憫。先生と相談して歯石除去をお願いすることにしました。

やっとの思いで決意をしたものの、病院のスケジュールが混みあっていて、手術の予約ができたのは2か月ほど先です。それまでの間は頓服薬で(必要ならまた抗生剤も使いながら)しのぐということになりました。

ハリー君の場合、お薬では歯周病完治は無理でした。毎日歯磨きをしても歯石がつくことは避けられないそうです。歯石がつくとやがて歯周病になってしまうのは人間も同じですが、歯磨きができればお口の異常に早いうちに気づけるはず。犬たちに辛い思いをさせなくてすむよう、お口の様子をこまめに見てあげてほしいと思います。