読書メモ【フランス人は10着しか服を持たない2】

フランス人は10着しか服を持たない2

フランス人は10着しか服を持たない2

シックってどういうこと?

だからもちろん、あなたもシックになれる。情熱的で豊かな、柴らしい人生を送ることができるのだ。身だしなみも美しく、心おだやかに、1日を過ごせるようになる。すべて思いどおりにはならなくても、暮らしのなかに喜びを見出せるようになる。

留学中のパリで滞在したマダムの家でカルチャーショックを受けた様子を綴った前作は、日本でもベストセラーになりました。

パリからアメリカに戻り家庭を持った筆者は、次々と押し寄せてくる現実のあれやこれやにただ流されるだけの日々を送ります。

ところが、カリフォルニアへ戻った私の生活ときたら、素敵どころか、ひどいていたらくだった。あのころもし、マダムがわが家の寝室や、リビングや、車のバックシートのありさまを見たら、いったい何と言われたことか…。

「パリのマダムならこんなときどうするのか?」生活を見直して奮闘する様子を描いたのが『フランス人は10着しか服を持たない2』です。

時間を区切って片付ける

毎日無理なく続けられるように、時間を区切って片づけよう。そうすれば、片付けもだんだん楽しくなってくる。1日15分でもいいし、1時間もできたらすごいこと。
時間を区切って片づけるのが苦手なら、片づける場所を決めて、1日に1ヵ所ずつ片付けるのもいい。片付ける習慣が身についてくると、散らかっている場所がやたらと目につくようになる。

時間を区切って集中的に作業を行うメリットは、片付けだけでなく他のことにも当てはまると思います。「今日は8時間かけてこの作業をしよう」と決めてスタートするよりも、時間と作業内容を細かく区切って考えたほうが効率が良いですね。

目標は小さい方が全体の進み具合がわかりやすかったり、集中力やモチベーションが続きやすかったりしますね。私の場合は[およそ1時間ごとの目標を設定して作業し休憩する]、これを作業のボリュームに合わせて繰り返します。

作業というと仕事のことを思い浮かべがちですが、例えば長時間続けると疲れすぎて1日が終わってしまう草取りなどにもこのパターンは使えます。「今日は草取りの日」などと事を大きく考えすぎるとなかなか手を付けられませんが、「1時間だけ」と思えばわりといつでも気軽に始められます。

食事のこと、ファッションのこと

前作に比べると生活全般のヒントが多く、タイトルから期待される内容とはちょっと違うような気がします。「手間をかけずにおいしい食事のヒント」や、前作のおさらい「少ない服でシックに装う」についてたくさんページが割かれています。食事に関しては好みもあるでしょうし、著者がおすすめするファッションを「シンプルで真似したい!」と思うか、「けっこうたくさん服があるのね」と思うかは人それぞれでしょう。

まとめ

「シックな生活術」という視点でとらえるなら、食事に関しても、片付けに関しても、すでにその種の本を読んでいるならそれほど新しいトピックは見つからないかもしれません。

何かを得ようと読むのではなく、「あの本を書いた人は今どうしているのかな?」と、知人の近況報告を眺めるような、そんなスタンスで読むと楽しめるのではないでしょうか。内容とは関係ないですが、私はこの装丁が結構好きです。タイトルのフォントやイラストがかわいいし、きれいなグリーンもあまり見かけない感じなので。