ダックスのハリー君、歯石除去手術を受けてきました。歯周病からくる口内炎に悩まされること数か月。抗生物質やかゆみ止めなどを服用してきましたが、歯周病は自然治癒しないため、この際歯石をすべて取り除いてお口をきれいにしようと手術に踏み切りました。「手術」といってもすることは人間の歯石除去と同じなので切ったり縫ったりはしません。病院では麻酔を使う処置のことを「手術」と呼ぶそうです。
人間もそうですが犬の歯周病はかなりおそろしい病気で、歯がぐらぐらして抜けてしまったり、ひどい時には顎や頭蓋骨まで溶けてしまうこともあるとか。人間の場合は歯がぐらぐらしたら歯医者さんに駆け込んで助けてもらいますけど、犬は何にも言わないから飼い主がよく観察してあげないと。
手術当日のこと
当日は食事は抜いてお水のみ。午前中に病院に預けて夕方お迎えに行きます。朝ほとんど水を飲まなかったので脱水にならないかと心配で、お水に牛乳を少し混ぜたもの[ミルク水]を少し飲ませて出発しました。ハリー君は牛乳を飲んでも大丈夫な子で、水を飲ませたいとき(真夏とか)にミルク水をあげるといくらでも飲んでくれます。このときはトイレに行きたくならないように控えめにしました。本人はたくさん欲しがっていたけれど。
病院では改めて手術内容の説明があり「手術に対する同意書」にサインします。事故が起きても責任は問いません云々という同意書です。念のため朝あまり水分を採っていないことを伝えると、点滴しながらの手術なので脱水の心配はないとのこと。そしてしばしのお別れとなるのですが、、ちょうどハリー君がお気に入りのスタッフさんが担当してくれたため、スタッフさんに抱かれてご満悦のハリー君。いつも別れるときは不安で大騒ぎなのに、このときは「ボクお姉さんに抱っこされて幸せ♪」と全然無反応なのが意外で面白かったです。
さてさて。お迎えに行くと、スタッフさんがまだ麻酔が残りボーっとしているハリー君を連れてきてくれました。頭も表情もボーっとしていますが手足の動きもままならず、自分で歩けない様子。手術は無事終わってきれいになったお口を見せてもらいました。幸いにして歯は抜かずにすみ、このあとは1週間抗生剤を飲んで口内炎が治るのを待ちます。
領収書の明細。こんなにたくさんの処置を頑張って受けていたのですね。あ、肛門嚢しぼりはついでにお願いしたもので歯石除去とは関係ないです。
歩けないので抱きかかえて車に乗せ、家に着くとそのままぱたーんと寝てしまいました。麻酔やいろいろなお薬の影響で少し気分が悪そうな様子。でも目が覚めるとごはんを要求、まったく食いしん坊です。
翌日以降のこと
翌日には普通に歩けるようになったものの、しばらくは気分がすぐれないようで寝ていることが多かったです。薬の副作用からお腹を下し気味で、完全復活までは3日間ほどかかりました。
そして今では口内炎も治って元気いっぱいです。術前はお口がかゆくておもちゃをくわえられなかったのが、いつまででもカプカプ齧って遊んでいます。楽しそうな姿を見ていると手術を受けたのは正解でした。実は1年ほど前に先生から歯石除去の提案があったものの、当時は私が決断できず先延ばしにしていたのでした。もっと早く受けていればかゆみで苦しむこともなかったのですが、それでも今回お願いして本当に良かったです。
全身麻酔をかけるということ
歯石除去を考えるとき、全身麻酔の是非についていろいろな意見があるようです。うちの場合は先生の判断[ハリー君11歳は麻酔に耐えられる状態であるという診断]を信頼していることと、ハリー君を苦しみから解放してあげたい気持ちから手術を決めました。犬が快適に暮らせるように、これからもできる限りの手助けをしたいと思っています。