【読書メモ】カタストロフ・マニア

夏休み近辺に読んだ本 その1。

カタストロフ・マニア

冬眠から目覚めた主人公を待っていたのは誰もいなくなった世界…

都市としての機能を失った東京で混乱に乗じて市民を洗脳しようとする悪い軍団、残された時間が短いとわかっても自らの生を生きようと立ち上がる集団。なんとなくAKIRAみたいだな、と思いながら読み終わりました。

一旦似てると思ってからは物語の背景や世界観がAKIRAのそれになってしまって、カタストロフィ・マニアとAKIRAが融合した別の物語を体験しているような、不思議な感覚でした。だから私がこの本から感じたことは、著者の意図したものとは全然別物になっている可能性大です。念のため記しておきますが、主人公は金田みたいに存在感がある人物ではないし、mad scientistも出てこないし、登場人物は極めて一般的な(「善良な」ではない)市民ばかりです。

主人公が冬眠していたのは治験のバイトのため。薬を注射されて眠り、そのまま温度を下げられてやがて冬眠へ。目覚めさせるときは、ゆっくりと温度を上げていくようです。これは実用化されていることなんでしょうか。私は体験したくないです。

最終的にはなんとか明るい日が差してきた雰囲気となって、まあまあハッピーエンド。物語は決してハッピーではないですが、パニック映画のようなストーリーが好きな人にはお勧めの一冊です。私のように、AKIRAが好きすぎてエネルギーが余っている人にもたぶん気に入ってもらえることでしょう。