Epilogue : WHAT STICKS
今日はまとめの章に入ります。INTRODUCTIONで「WHAT STICKS?」→STICKってなんだろう?という掴みから始まったこの本ですがEPILOGUEで再び「WHAT STICKS」同じ言葉が登場します。ここでは「STICKするということ」といった意味合いでしょうか。
Making an Idea Stick : The Communication Framework (p246)
SUCCESsが人々に心にどのように働きかけるかをおさらいしましょう。
- Pay attention : Unexpected
- Understand and remember it : Concrete
- Agree / Believe : Credible
- Care : Emotional
- Be able to act on it : Stories (p246-247)
あれ、キーワードは6つあったはず。ひとつ抜けていることに気づきましたか?「Simple」はどの場面にも必要な一番大切なキーワードです。
例えば「自分のアイディアを信じてくれるだろうか?」と検証するよりも「Is it concrete ? (そのアイディアは具体的だろうか)」を検証したほうが効果的です。
「関心を持ってもらえるだろうか?」を検証するより「Is it emotional ?」を検証したほうが効果的です。
抽象的な言葉は受け手によってさまざまに解釈されます。頑張ってあれこれ説明したあげく「信じてよ!」とお願いしても具体的な話が見えなければ相手は返答に困ってしまいます。一方「Emotional」な言葉で語られたストーリーには大抵の人は興味をもって耳を傾けてくれるはずです。
こんなふうにアイディア(伝えたいこと)がSUCCESsの要素に合致するか検証を進めていけば当初のアイディアをStickyなものへ進化させることができます。
John F. Kennedy versus Floyd Lee (p250)
できればこの本を手に取ったら最初に目を通してほしい部分です。本を途中から読むのが嫌でなければ。それから始めに戻って読み進めると理解がよりスムーズになります。ここには全編を通して出てきたたくさんの話のあらすじがまとめてあります。「なんだっけそれ?」と思う部分は該当する個所に戻って確認するといいですね。
そしていよいよ本書の結論が最後に述べられています。
All these people distinguished themselves by crafting ideas that made a difference. They didn’t have power or celebrity or PR films or advertising dollars or spinmeisters. All they had were ideas.
And that’s the great thing about the world of ideas – any of us, with the right insight and the right message, can make an idea stick. (p252)