マンステールとジャガイモ、大根のグラタン

成城石井のチーズアソートに入っていたマンステール。フランス・アルザス地方のウォッシュチーズで、そのままでアルザスの白ワインと、あるいはジャガイモと相性が良いのでグラタンにしてもおいしいのです。

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ラップに包んだままで失礼。表面はかなりベタベタ水っぽく、香りはなかなかのものです。ジャガイモと大根のグラタン? ウォッシュチーズを? と速攻でブラウザの戻るボタンをクリックされそうですが、食べてみるとおいしいーのです。チーズの皮に若干苦味があるので、同じく若干苦味がある大根ともばっちり。それに今時期から真冬にかけての大根は甘みもあってしっかり適役を果たしてくれます。

それから忘れてはいけないのがクミンシード。クミンシードなしではこの料理は成立しないので、そこだけは万障お繰り合わせのうえよろしくお願いします。

マンステールとジャガイモ、大根のグラタン

  • ジャガイモ(男爵系) 1個
  • 大根 ジャガイモと同じくらいの量
  • タマネギ 1/2個
  • マンステール 1/4~1/2個
  • クミンシード 小さじ1/3~
  • 塩、コショウ、オリーブオイル

ジャガイモと大根を厚さ8mm程度のいちょう切りにしてやわらかくなるまでゆでる。ゆであがったら粉ふきいもの要領で水分を飛ばしておく。

オーブンを210度に温める。

フライパンにオリーブオイルを熱してクミンシードと5mm幅に切ったタマネギを炒める。透き通ってきたらジャガイモ・玉ねぎを加えて軽く焼き色がつくまで炒め続け、塩・コショウで味をつける。マンステールはそんなに塩気が強くないのでこの段階でちょうどいい味にしておく。

フライパンの中身をスキレットに移す。大きいスキレット(18cm~)なら初めからスキレットで炒めればよいが、ミニスキレットのときは別のフライパンを使う。スキレットでなくグラタン皿を使っても問題なし。

適当にカットしたマンステールを並べる。

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マンステールの表面はうっすらピンク。中は白カビ系チーズのようにうっすらとしたクリーム色をしている。

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オーブンに入れて20~25分焼いたら完成。


焼いている間もかなり強烈な香りがします。犬は何と思ったのかが気になりつつ、でもキッチンには入ってこなかったのでそんなに魅力的な香りではなかったのかも。お味の方は、香りから想像されるものとは違い、いたってマイルドなおいしいグラタンです。騙されたと思ってぜひ。

スキレットでブルーベリー・ポピーシードケーキ

国産のブルーベリーを店頭で見かけるようになりました。もうずいぶん前になりますが、長野県の開田高原でブルーベリー狩りをしたことがあります。緑の季節になると木曽川沿いの国道19号の景色はそれはそれはきれい。名古屋と松本を結ぶ特急しなのも国道19号とほぼ並走していて同じ景色を楽しむことができます。

その開田高原ですが、高原なので涼しいと思っていたら暑くてびっくり。標高が高いため夏の日差しは東京や名古屋とは比べ物にならないくらい厳しくて、文字通り焦げてしまいそうです。でもこれは住むようになってはじめてわかったこと。その日は暑さに負けてそそくさと引き上げた記憶があります。

長野県内には開田高原のほかにもたくさんブルーベリー園があります。平地でも日差しは容赦ないので日よけや紫外線対策は忘れずに。夏の果物狩りは意外とハードなイベントですね。冬のイチゴ狩りだったら天気が良ければあったかくて幸せかも。

ブルーベリーを見ると食べたくなるのがブルーベリーのポピーシードケーキ。ポピーシード(ケシの実)入りのバターケーキ生地にブルーベリーをたっぷり乗せて焼いた、巨大なブルーベリーマフィンのようなお菓子です。

オリジナルの「ブルーベリー・ポピーシードケーキ」は「渡辺みなみ ブルーベリー ポピーシード」で検索するとたーくさん写真やレシピが出てきます。私も渡辺みなみさんの本の中でこのケーキに出会いました。

今日紹介するのはブルーベリーのフルーティーさをたっぷり楽しめるように生地を減らしてタルト風にアレンジしたレシピです。ポピーシードがいい働きをしています。

16cmスキレット 1台分

  • 強力粉 20g
  • 薄力粉 45g
  • ベーキングソーダ 小さじ1/4
  • 砂糖 40g 15gと25gにわける
  • ポピーシード(あればブルーポピーシード) 大さじ1
  • 卵黄 1個
  • プレーンヨーグルト 卵黄と合わせて90gとなるように計る
  • バター 25g
  • ブルーベリー(フレッシュまたは冷凍) 100g
  • ナツメグ 小さじ1/4

  1. ブルーベリーと砂糖15g、ナツメグを混ぜておいておく。
  2. スキレットにバターを入れて中火にかけ、バターが溶けてきたら火を止めて予熱で完全に溶かす。
  3. オーブンを170度に温める。
  4. ボウルに強力粉、薄力粉、ベーキングソーダ、砂糖25g、ポピーシードを入れて泡だて器で粉の粒をつぶすように混ぜる。
  5. 別のボウルで卵黄とヨーグルトを滑らかになるまで混ぜ、粉類のボウルに加えてざっくり混ぜる。溶かしバターを4に加えてなじませ、スキレットに入れて平らにならす。
  6. ブルーベリーを生地の中央にのせる。ボウルに残った砂糖はブルーベリーの上に全てふりかける。
  7. 170度で25-30分焼いたらできあがり。

 

ポピーシードのおかげで縁はカリカリ。

 

ブルーベリーの焼き菓子をマフィン以外ほとんど見かけないのは時間が経つと変色するからでしょうか。おいしいのに。

スキレットのお手入れ 洗剤を使っても問題ないと思う

このブログにたびたび登場するスキレットはニトリの16cmスキレットです。このスキレットを始め、キャストアイアン(鋳鉄製)のスキレットや鍋は一般的に洗剤厳禁との注意書きをいろんなところで目にします。洗剤を使ったらどうなるのかが気になるので実際にやってみました。

スキレットに洗剤を使ったら

使い終わったら普通の鍋やフライパンと同じように洗剤のついたスポンジの固い面で洗うことを続けて半年が過ぎました。でも別に何も起きていません。

私はスキレットでお肉や野菜だけでなくパンやケーキも焼きます。ハンバーグを焼いた後、水やお湯で洗っただけのスキレットでバナナケーキを焼こうとは思いません。前の調理の食品や油の匂いは水では落ちないからです。料理専用スキレットなら別にいいかもですが。

洗剤を使うと乾いた時にスキレットの表面が白っぽくなります。油分がなくなって鉄がむき出しの状態です。このまま放置すると錆びるぞーっという雰囲気が漂ってます。なので乾いたら保護膜の意味で薄くオイルを塗ります。

オイルを使った調理を繰り返すうちにスキレットが育ってくっつかなくなる…というのは迷信なのでは? いや、実際それも正解なのかもしれませんが、調理の前にペーパータオルで塗ったり普通にオイルを入れて火にかければ全然くっついたりしません。パンやケーキも上手にスキレットからはずすことができます。

というわけで、洗剤を使うかどうかはスキレットの使い勝手には関係ないというのが結論です。大事なのは

洗ったあとは保護のためにオイルを薄く塗っておく

これだけだと思います。

それではお手入れについて改めて載せておきます。

使い始め:シーズニングのこと

キャストアイアンのスキレット(ニトリのや、ロッジのなど)は最初に使う前に「シーズニング」というひと手間が必要です。シーズニングが必要かどうかスキレットの取扱説明書に書いてありますので確認してくださいね。面倒に感じますが意気込まなくてもすぐ終わります。

  1. 洗剤できれいに洗って水分をふき取ったら中火にかけて水分を完全に飛ばします。火にかけるのは1分ほど。取っ手が熱くならないうちに火を止めましょう。
  2. サラダ油やオリーブオイルを大さじ1ほど入れて(スキレットのサイズによる)ペーパータオルでスキレットの内側にまんべんなく塗ります。
  3. 弱火にかけて5分ほどそのまま加熱します。うっすら煙があがってもそのままで。製造時に塗布された保護膜を焼き切る作業です。
  4. 5分経ったら冷めるまで置いておきます。取っ手が熱いので注意。
  5. 冷めたら残った油をふき取って、ついでに取っ手や裏側にも薄くオイルを塗りましょう。これでいつでも料理に使えます。

使った後のお手入れ

  1. 水をいっぱいに入れて火にかけます。こぼさないように。湯気が上がってきたら火を止めスポンジやたわしで洗います。必要に応じて洗剤もお使いください。
  2. 水分を拭き取って乾いたら全体に(裏も)オイルを薄く塗っておきます。

ミニスキレットできのこの簡単リゾット

本格的なリゾットのレシピというのは炒めた米や野菜に少しずつスープを注ぎながら加熱していき、アルデンテのタイミングを逃さないようスープの量や火の通り加減に気を配りながらここぞ!のタイミングで火からおろします。それなりに経験と手間が必要なお料理ですね。

今日のリゾットはなるべく手間をかけずにそれっぽく仕上げるために工夫してみました。ミニスキレットで1人分です。たくさんつくるときは量を調整してください。

きのこのリゾット 1人分

  • 好みのきのこ 60g ← あらみじん切り
  • 玉ねぎ 小1/4個 ← あらみじん切り
  • 米 60g
  • スープの素(粉末)小さじ1
  • 塩 ひとつまみ
  • オイル 小さじ1
  • 水 200cc
  • 最後に散らすパセリやバジル、パクチーなど

さあ、つくろう

  1. スキレットにオイルを入れて中火にかけ、きのこ・玉ねぎ・塩を入れて炒める。
  2. きのこから水分がでてきたら米を洗わずに加えて米が透き通るまで炒める。
  3. 水を加えて火を強める。あふれるぎりぎり一歩手前までいきますが、もしもあふれそうなら水の量は減らしてください。
  4. 沸騰したらスープの素を加えてひと混ぜ。沸騰を保つ火加減に落としてふたはせずにそのまま15分煮る。途中2度ほどかきまぜる。
  5. 火を止めたらパセリなど振って完成。

バリエーション

チキンの焼いたものや卵をのせるとあっという間に豪華な一皿!

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スープとオイルの関係

スープの素と一口にいってもコンソメ、鶏ガラ、和風だしなどいろいろありますね。目指す味や使うスープの素に合わせてオイルを選ぶと良いです。

  • コンソメ → バターやオリーブオイル
  • 鶏ガラ → オリーブオイルやサラダオイル、グレープシードオイルなど
  • 和風だし → バター以外は意外となんでもいけると思う

↓最近こんなのを見つけて調味料的に使ってます。スープのもとですがチャーハンの味付けに使うのもおいしい。ハウス食品のもの。

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きのこのこと

今回はマッシュルームと霜降りひらたけを使いました。霜降りひらたけはわりと最近見かけるようになったきのこですね。これ、だし感が半端ないです。きのこ風味がすごいです。リゾットもそうですがスープや炒め煮茶碗蒸しなど、ぜひ使ってみてください。

↓使いかけですみません

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ミニスキレットで積み重ねパンケーキ

積み重ねパンケーキ。積み上がってるというだけでどうしてこんなにわくわくするんだろう。バターをのっけてシロップをかけてビジュアルを楽しんだらお皿に取り分けていただきましょう。

基本のパンケーキ φ12cmのパンケーキ12枚分

  • 強力粉 70g
  • 薄力粉 80g
  • 砂糖 大さじ2
  • 塩 小さじ1/3
  • ベーキングパウダー 大さじ1弱
  • 卵 1個
  • 牛乳 280g
  • バター 20g

さあ、作ろう

  1. ボウルに強力粉・薄力粉・砂糖・塩・ベーキングパウダーを入れて泡だて器でよく混ぜる。
  2. 大きめの耐熱ボウルに牛乳とバターを入れて1分10秒レンジ(600W)にかける。泡だて器で混ぜながらバターを溶かし、卵を割り入れてさらに混ぜる。
  3. スキレットにオイルを入れて中火にかける。
  4. 2の液体を1の粉のボウルに入れて泡だて器で滑らかになるまでよく混ぜたら生地は完成。
  5. スキレットを煙が出るまで熱したら濡れふきんの上に載せて少し冷まし再び弱火にかける。
  6. スキレットにおたま1杯弱の生地を流し入れる。まわり1cmほどが乾いたらひっくり返して裏もいい色になるまで焼く。目安は表1分30秒、裏1分。

メモ

  • 牛乳はあたためすぎないように。バターは30度くらいで溶けるので様子をみながら加熱してください。
  • 最初の2~3枚目までは焼く前にペーパータオルでオイルをひくとよいです。その後はオイルなしで大丈夫。
  • スキレットの底いっぱいに生地を流してしまうとひっくり返すのが大変です。
  • 普通のフライ返しは大きすぎて使いにくいのでケーキサーバーのように先が細いものを使うと上手に返せます。
  • もしもコンロに揚げ物用の温度調節機能があれば、160度にセットするととても楽です。

↓こんな感じの

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