りんご音楽祭@松本アルプス公園

2018.9.23

りんご音楽祭。

毎年タイムテーブルを眺めるたびに、知っているアーティストがいないことに愕然としていた。何十組と名前が挙がっている中に、何故に一組もお馴染みの顔ぶれがいないのだろうか。名前を聞いたことがあるアーティストなら2組くらいは見つけることができるけれど、曲を知っているか?と聞かれればほぼ完敗に近い。

そんなわけで縁がなかったこの音楽祭に、2018年はたった1人ではあるが、よく知るアーティストの名前を見つけた。それで参加を決めた。はじめましてである。

会場までは松本駅からシャトルバスで移動する。アルプス公園には自分の車では何度も遊びに行ったことがある。大きな観光バスに乗りこむと、見慣れた景色が違うものに感じた。時間にして15分くらいだったか、バスに揺られながら私の気分はすっかり観光客、お祭りを楽しむムードに変わっていった。

会場に到着。いわゆる「フェスファッション」の人たちをたくさん見かけ、フェスに参加している気分に変わっていくのが自分でもおかしかった。考えてみると、フェスというものに参加したのは中学だか高校のとき以来、30年以上前である。そのときはRed Worriersやバービーボーイズを観たのだった。

やがて時間になり、お目当てのステージへ。

メインステージの横のサブステージ。こんなちっさいの?と若干がっかりしたものの、お客さんはじわじわと集まってきていた。

始まってしまえば、まったくもってトモフワールド。真っ暗な中でも、カラオケでも、何の問題もない。気が付くとお客さんの輪は何重にも大きくなっていた。たくさんの人とこの楽しさを分かち合えたことがとても嬉しかった。りんご音楽祭、ありがとう!

BAND TOMOVSKY@APOLLO BASE

2018.9.1

遠足の前夜は興奮で寝られないとよく聞くけど、私はそういった子供ではなかった。どちらかというと楽しいことがあったその夜にいつまでもはしゃいでいて寝付けないタイプ。それに加えて、楽しみにしすぎて極度に緊張して直前におなかを壊すタイプ。楽しみにしすぎておなかを壊す人って他にいるんだろうか。

そんな訳で、お腹を壊しかけながら開場前の列に並び、終演後はいつまでも夜更かしをしてしまったTOMOVSKYのライブは、それはそれは楽しく幸せな夢だった。

はじめましてのアポロベイスは想像していたよりずいぶん広い空間で、客席は適度に高低差がありとても観やすかった。奥行きのわりに横幅が広いってのはなんだか落ち着く。一段目の左側、ほぼ通路側で開演を待っていると、まずいろんな人がすぐ横の通路を通っていくのに大興奮。始まってもいないのに。いろんな人ってのはもちろんメンバーのことで、最初はハルくん、続いてハカマダくん。トモフもさらっとお通りになっていた。

絶対にジャケットを脱がないトモフ。そうか、冷房冷えを防ぐには汗をかいても上着を着続けてればいいのか。いやでも、汗をかいたら着替えが一番だと思うけど。と思っていたら、最近のライブ日記にはそのことが書かれていたね。

ご当地ネタでは、春日井を連呼。地名の春日井ではなくて、お菓子メーカーの春日井。昔名古屋に住んでいたのでグリーン豆のCMソングは今でも歌えるなあ、そういえば長野では全然見かけないなあ。お菓子的にはグリーン豆よりイカピーが好み。年に1回も食べてないけれど。

無計画、友達いなそー、作戦会議、ほめてよ…

一見、しみじみ風ではないのに、歌詞をじっくり聴くと切なく泣けてくる。トモフの曲はどれもこれもそう感じる。こんな風に考えるんだーという驚きもあるけれど、その、考えたことをこの曲調で(メロディで)オープンにするんだーとか、そういった意味でもハッとさせられることが多い。それがトモフを好きな理由なのかも。それから、あのエンターテイナー振りも。私には虹色のオーラが見える。

無計画で流れていったトモフの姿に感動した。いい画だった。あ、そうそう、わりと最初の方でトモフさん、ステージ落下事件があったよね。消えた!と思ったらステージ前を歩いている姿が見えて心配になったけれど、その後は何も支障なさそうで安心。

クメムラさんがかわいくて、オオツカさんはカッコよく、ハル君は終始上機嫌な様子。ハカマダくんは、最後の、全部終わった後の「ワワワワーン」が相当衝撃的で、ぜひともワンマンを観てみたいっというか、ソロの喋りを聴いてみたいと思った。ライブ後の興奮が正気に戻ったという感じ。年が明けてもあのワワワーンは忘れてないよ。みなさん、ありがとうございました。

 

 

 

KING BROTHERS 20周年記念 & NEWアルバム発売記念パーティ『wasteland』@渋谷WWW

2018.7.14

KING BROTHERSの20周年とアルバム発のお祝いで、POLYSICSとScoobie DoとKING BROTHERSの3バンドイベントに渋谷までお出かけ。

ライブ参戦の記憶を書いていると、いそいそとお出かけするバンドはどれもこれも20周年!とか30周年!ばっかりなことに気づく。要するに高校生~社会人なりたての頃に好きだったバンドは今もお気に入りで居続けてるわけで、それはそれですごいことなんだと思ったりする。バンドが続いていることに何よりも感謝だね。もちろん、解散してしまったバンドもたーくさん、すぐには思い出せないくらいあるのも事実。この日の3バンドも活動期間はだいたい同じくらいなのでは?

はじめましての渋谷WWW。ステージを見下ろす階段式のライブハウスも初めてで新鮮。ステージと、ステージ前の平坦エリア(ダンスフロアと呼ぶべきか)で踊っているお客さんを見ながら、自分は確かに同じ空間にいるのに、なんというか、ライブ映像を見ているような楽しさもあった。

POLYSICSはほぼイベント定番曲固めで、間違いのない盛り上がり。フミちゃん今日もカッコいい。フミちゃん好きなので。みんなフミちゃん好きでしょう。本当は降りていって下でまみれたかったが、まだ先が長いことを考えて階段フロアで一緒に踊り、汗だく。POLYSICSのライブはスポーツに似ている。

2番手はScoobie Do。もしかしたらライブははじめましてのScoobie Do。コヤマくんはすごいね。誰にも似ていない、ものすごいオリジナルなエンターテナーだと思った。今更何を言ってるのかと批判されそうだけど、本当にそう思った。コヤマくんだけでなく、Scoobie Do自体がものすごくオリジナル。誰にも似ていない、ステキなショータイム。ライブというよりショータイムと呼びたい。音源聴いているだけでは、PV観てるだけではわからない、ライブの醍醐味をありがとう。そして私はこの日、ナガイケジョー氏に魂を奪われ、転換中ずっと、いつかまたの再会を夢見ながらジョー氏の残像に酔っていた。

トリはもちろんKING BROTHERS。
こちらももちろん間違いのないカッコよさ。最近「間違いのない」や「安心感」が好きというか、大前提で、それは年のせいなのかとも思うけれど、この前提が欠けてしまうと音楽やパフォーマンスに集中できなくて困る。みなさまには「間違いのない安心感」のうえでの「新鮮さ」や「新しい発見」や「感動」ぜひともお願いしたいところである。3人バンド、ベースレス。先の2組とは全然違う音が、パフォーマンスが。激しいけれど、ただ激しいだけではない何かにぐんぐん引き込まれ、あっという間に時間が過ぎていった。

合間のDJタイム、これがまたいいなーと思った。バンドでも踊り、DJでも踊り、最初から最後まで切れ目なく音楽に包まれる感じがワンマンとは違う、イベントの楽しさだよね。

the pillows【RETURN TO THIRD MOVEMENT!Vol.2】@渋谷 CLUB QUATTRO

2018.5.12

聴きたかった曲たち…
Sad Sad Kiddie
NO SELF CONTROL
Wake Up, Frenzy!
Paper Triangle
Our love and peace
Beautiful morning with you

Paper Triangleの音は美しい。ギターの音がガラスのように透明感があって、なんて美しい音だろうとずっと(ほとんど20年間!)思っていた。そしてこの日、今にも壊れそうなガラスの音を奏でる真鍋さんの手元を見ながら、生きててよかった!と思った。
切ない歌詞のNO SELF CONTROLもまた曲が好きで、「ただアクビしてた」~Bメロ~「僕らは」のところが良くて。記憶からこぼれおちないように、大切に聴いていた。

初めてピロウズのライブを観たのは2000年の渋谷。この前のVol.1からVol.2にかけての頃で、当時は擦り切れるまで(CDだけど)ほんっとによく聴いていたアルバムたち。いろいろと思うところがありすぎて、当時の状況と現実目の前の状況が頭の中で行ったり来たり。昔のことばかり考えるのはつまらない時間の過ごし方だと思うけれど、この日のライブは昔でもあり現在でもあり、不思議な感覚だった。

「高校生の頃を思い出すよね」と話す声を耳にした。私は当時すでに社会人で、しかも振り返ってみると決して短くはない人生の中で最大といってもいいくらい大変な時期だった。けれど相当の時間が経った今は「大変な時期だったなあ」と懐かしささえ感じている。時は人を変えてしまうかもしれないけれど、時が経っても残った「好き」は強い。これからも、いい曲を。そしてこの先もバンドを続けていってほしい。

POLYSICS【That’s Fantastic! Hello! We are new POLYSICS!!!!】@長野 LIVE HOUSE J

2018.1.20
はじめましてのLIVE HOUSE J。
長野はJUNK BOXもJも屋内整列なので暑くなく寒くなくお客に優しい。Jはステージが高いのね。天井も高いのか?なかなかに快適な空間。

ナカムラさんの手の中の小さなボックスから始まる曲、曲名がわからないけれどその曲、かなりお気に入り。今日は何の日?は最後までわからず。。

お客さんは自分の子供かもしれない若い子から親かもしれない年上の方たちまで、まるで三世代集結!のような感じ。
長く愛されてるバンドなんだなと改めて思う。

終演後そんなお客さんとビール飲みつつしばし談笑タイムを楽しんだ。
暑くしんどく、とてもいいライブだった。