ここ最近、職場へは電車と車半々で通っています。かかる時間はほぼ同じ。公共交通機関が充実している地域ではないため、電車に乗るときは時刻表に合わせて行動スケジュールを決めることになります。車なら帰りにスーパーなどに寄れるし、時間的には自由に行動できるため正直なところ車の方が便利です。それでも敢えて電車に乗るのはなぜかというと、それは若干鉄が入っているからなのです。
日常的に使う駅でも改札近くにある電光板を見るだけでワクワクしてしまいます。そう、毎日でもワクワクします。たとえば上野駅の中央改札で上を見るといろんな行き先が表示されている電光板がたーくさん並んでいて、自分の乗る電車は何番から出るのか確認して、ホームに着いたらまた行き先と時間を確認して…という一連の儀式が大好きなのです。別に上野でなくても新宿でも大宮でもいいのですが。とにかく、改札の前に立った時から気分は遠足です。たとえ通勤であっても。
目の前に登場した列車が、自分でドアを開けるタイプの車両のときはここでまた気分が盛り上がります。ドアの開閉に慣れるまでは他の人にくっついて乗っていたのも今では良い思い出です。そして無事に乗り込んだ後は、他の乗客の「早く閉めろよ」という無言の圧力を感じつつ、できるだけ速やかにドアを閉めたところで私の発車前の一連の儀式がようやく終わります。電車が動き出したらまたいろいろと思うところはあるのですが、この辺でやめておきますね。電車通勤はかなり楽しいです。
特急あさま
あるときホームに在来線特急のあさまが停まっていました。なんともレトロな車体です。私は新幹線のあさましか知らないのですが、Wikipedia先生によると新幹線が開通する前は上野と長野を結ぶ信越本線を走っていた特急だそうです。

行き先は「回送」となっていました。どこから来てどこへ行くのか、なぜここに停車しているのか。???ばかりですがワクワクします。
長野オリンピックに合わせて長野新幹線が開通したのは1997年。ということはこの車両は20年以上も前のものなんですね。そう思うだけで電車好きの血が騒ぎます。騒ぐだけで何もわからないのですが。北陸新幹線が開通して長野新幹線と言う名前が消えたのはつい最近、世の中が変わり続けていることを改めて感じます。
北陸新幹線といえば、「かがやき」に乗ると長野から大宮までノンストップ。これにはびっくりしました。新幹線のあさまに初めて乗ったときに「駅弁を食べる暇もない」と思ったけれど、「かがやき」ではコーヒーくらいにしておいたほうがよさそう。実際にはそこまで短い時間ではないけれど、気分としてはそんな感じです。