ダックスとヘルニア

昨日朝の雪、日陰はガリガリ全然解けない。

うちのミニチュアダックス、ハリー(オス10歳)は現在ヘルニア治療中。できるだけおとなしくしているよう頑張っています(無理!)。以下、グロテスクな表現が出てきますのでご注意ください。それと治療法についてはあくまで素人がかかりつけの獣医から受けた説明ですので、詳しいことは獣医さんに確認なさってくださいね。

ダックスやコーギーのように胴が長い犬種はヘルニアはじめ腰の病になりやすいので日頃から注意が必要と言われています。具体的に何に気を付けるかというと

  1. 無理な段差を歩かせない
  2. 太らせない
  3. 適度に運動させて筋肉をつける

こんな感じです。ちなみにうちのハリーは階段の上り下りはあまり得意でないらしく家の中の階段は断固として登ろうとしません。おそらく高所恐怖症と思われます。人が2階にいると階段下で必死で呼んでます。その姿はかなりいじらしい♪

犬のヘルニア

犬のヘルニアには2種類あるそうです。

  • Ⅰ型 … 椎間板の外側の膜が外傷や老化によって破れ中にある髄核(ゼリー状のもの)が外へ飛び出して神経を圧迫するため痛みを感じる
  • Ⅱ型 … 椎間板が損傷していても髄核は中に留まっている。損傷のために椎間板が膨らみ神経を圧迫するため痛みを感じる

人間の椎間板ヘルニアはⅡ型に相当し損傷してからある程度時間が経ってから症状を自覚するのが特徴でまた完治までも時間がかかるものらしいです。対してⅠ型は急性のヘルニアで昨日まで元気だったのに今朝から急に動かなくなったという場合はまずⅠ型が疑われます。

さらに症状の深刻さには段階があり、自力で動けるならまず投薬治療で様子を見るとのこと。先生はハリーを立たせて後脚を後方へ引っ張り元の位置に戻せるかどうか神経反応を見ていました。ゆっくりではあるものの自力で元の位置に戻すことができたのでⅠ型で軽度との診断です。

もしかしてヘルニア?と感じた犬の行動

2日続けてあまり動きません。普段ならお散歩で3、4km平気で歩く活発なハリーが2日もじっとしていることはあまりありません。さらに下記のような行動が気になり病院に行きました。

  • 玄関の三和土から室内へあがろうとせず、抱っこを要求する
  • トイレの回数が減った←室内のトイレは床が1段低くなったところにあります。さらにしゃがむ姿勢が辛かったのでしょう
  • 尻尾をたたむシチュエーションでないのに尻尾をたたんでいることが多い←体の違和感に対する不安&腰の痛みで力が入っていた
  • おもちゃを渡しても反応が鈍い←いつもは飛び上がって喜びます

治療法について

今回は投薬治療となり飲み薬が2種類。ひとつは痛み止め、もうひとつは飛び出してしまった髄核を早く吸収して体外に出すための血行を良くする薬です。1週間程度で回復する予定ですが年末年始の休診期間をはさむため10日分いただきました。そしてできるだけ安静にします。安静と言い聞かせても理解してるんだかどうか。

薬を飲んだ翌日、痛み止めが効いたようで見た目はいつもの元気なハリーになりました。散歩に行きたがり、ボール遊びをしたがります。今日で5日目、勝手にソファーに登ったりもします。でもここで遊んでしまうと症状がぶり返してしまうので心を鬼にして無視です。不憫で飼い主の方がつらい。

もっと症状が重い場合は造影剤を使った撮影やCT撮影などでヘルニアの場所を確定してしかるべき治療をするそうですが、今回は神経反応があることと撮影には高額の費用がかかることから撮影は勧められませんでした。なお、痛みが内臓の不調によるものかどうかを判断するために血液検査を受けました。血液検査の結果はまったく健康優良児で、それはそれで安心です。

過去にもヘルニア

実は今回が2回目のヘルニアなのです。1回目は8歳の夏に発症しています。元々前足の靭帯が伸びやすいこともあって動きが鈍いのはそのせいだと最初は軽く考えていたのですが当時感じた違和感も挙げておきます。

  • 散歩の途中でうずくまり動かない ← 夏だったので暑すぎた or いつもの前足が痛むのかと思った
  • 玄関の三和土から家に上がれない ← 今回と同じ
  • 遊びをすぐやめてしまう

このときも同じⅠ型で痛み止めと血行を良くする投薬治療でした(病院が異なるため違う薬)。血行を良くする薬の副作用で喉が渇くみたいでびっくりするような量の水を飲んでました。そしてトイレの回数も半端なく見てるこちらが疲れます。先生に報告するとそれはおりこみ済みとのこと。人間が鼻炎の薬を飲んでやたら喉が渇くあの感じを思わせます。

今思えば1回目の時は今回より症状が重く、完治まで1か月かかりました。それでも投薬治療で済んだのでヘルニアとしてはまだ軽い方だったのでしょう。

ダックス10歳といえば人間の60歳目前、これから病気や外科的なことでいろんな症状が出てくることでしょう。できるだけ早期に気づいて治療して楽しい時間をたくさん過ごせるよう気をつけなくちゃ。不調なら黙ってないでひとこと言ってくれればいいのにといつも思います。