ミニオンズとタイマーズ

昨日テレビでやっていたミニオンズの映画を観ながら思い出したこと。

最後の方で、スカーレットに見つかって必死の逃走をしているあたりで(違ってたらすいません)「hey hey We’re Timers!」という、懐かしい曲がバックに流れていました。ミニオンズなので「We’re Timers!」ではなくもちろんミニオンズ語で歌っているのですが、それにしても何でタイマーズ?

あとで調べたら、「タイマーズのテーマ」はモンキーズのカバー(替え歌)で、ミニオンズが歌っているのはモンキーズのカバーなんですね。「タイマーズのテーマ」がモンキーズのカバーだったこと、今(というか昨日)初めて知りました。当時は全然そんなこと考えずに聴いていたので。モンキーズで有名なのはデイドリームビリーバーですが、これもその後もいろんな人がカバーしているけれど、私の中ではデイドリームビリーバーはタイマーズの歌。

タイマーズが活動していた頃はヒルビリーバップス(2期の)をよく聴いていました。中でも川上君が好きで、その川上君に似ている人がウッドベースを弾いていたのがタイマーズ。タイマーズの活動とか、行動とか、歌詞とか、当時の世の中とか、さまざまありましたが、私がタイマーズを聴くきっかけとなったのはウッドベースの人でした。

近くの大学の学園祭に来ていたので、(今から考えても)幸運にもライブに参加することができたのです。ライブ自体は、もう20年以上前のことですが、重みがあって、毒があって、公共のメディアには載っていなかったいろんな発言が聴けて…今でもすごいライブだったことは忘れられません。もちろんウッドベースの人ばっかり見ていたこともしっかり覚えています。

ミニオンズ、キャラクターやストーリーが楽しいのはもちろんですが、1作目はThe WhoのMy Generation(素晴らしい!)やビートルズのRevolutionなどお気に入りの曲がたくさんかかってご機嫌なのでした。

ザ・インターネット [The Net] (1995)

1995年といえば、自宅にパソコンを持っている人は少なく、職場でも一人一台まではいかなかったように思います。初めてパソコンを購入したのがだいたいその頃で「パソコンショップへ行く」というのに抵抗があって(当時は何となくマニアの人だけが通う雰囲気だったので)職場の先輩についてきてもらいました。ネットもメールもごく限られた人だけのものという時代でしたね。

そんな時期なので、公開当時はこの映画の怖さが実感としては理解できなかったんじゃないかなと思いました。ただ「得体の知れない恐ろしさ」だけが残るというか。

それからちょうど20年。日本でも一家に一台はパソコンがありそうでスマートフォンやタブレットを合わせると一人で2~3台持つのも珍しくなく、常にネットにつながっている状況になってます。するとこの映画の怖さが現実的になってきます。自分の存在を自分で証明できない恐ろしさ。社会のシステムが簡単に変えられてしまう恐怖。今だって誰かがやろうと思えば簡単に実現できてしまう話だと思います。

あまりサスペンス映画は見ないのですが(怖いのは苦手なので)ぐんぐんストーリーに引き込まれていきました。やっぱり現実に自分の身にも起こりそうな気がするからでしょうか。誰でも気軽にネットを利用している今、もう一度この映画を見るべきなんじゃないかと思いました。

 

最高の人生の見つけ方 [The Bucket List] (2007)

性格もこれまでの人生も全然違う二人がいろいろあって世界中いろんなところに行くので見ている方も旅行気分。でも、それよりも、もし自分がこういう境遇になったら二人のどちらに近い捉え方をするのか、どんな選択をするのか。途中からそれが気になってしまいいろいろと考えながらの2時間でした。

最後のほうでモーガン・フリーマン演じるカーターが人生に満足し家族の暖かさに囲まれていたのにジャック・ニコルソン演じるエドワードはその時点では不幸すぎてつらかったです。エドワードの人生においてはある意味自業自得な状況なのかもしれないけれど、私は基本的には映画にはハッピーエンドを求めているのでこのまま終わってしまったらどうしようと焦りました。結局エドワードも行動してくれてハッピーエンドで幕を閉じました。ああ、よかった。ほんとに。。

香港のバーで出てくる女性のセリフ「天国の床に開いた小さな穴」。おおっこれは!これじゃないですか。正式なコメントは発見できていませんがきっとこの映画からインスピレーションを受けたのでしょう。ちょっと嬉しい発見です。

DVDや録画でご覧になる方は映画が終わったらそのままもう一度最初のオープニングの部分を見てください。あーそういうことかというのがよくわかります。本来はエンディングの部分で「なるほど」と気づくべきなんでしょうね。気づいた方はわざわざオープニング見なくても大丈夫です。

公式サイト(ワーナーブラザーズ)

 

LIFE! [The Secret Life of Walter Mitty] (2013)

ここのところ古めの映画が続いていたので「画がキレイ!」と思いました。色が鮮やかでくっきりとしていて。

もう少しで手が届きそうなのに、ほんのちょっとのタイミングのずれで手が届かない。結構ドキドキしながら楽しみました。彼女といい感じになりそうなのか無理なのかという部分も含めて。

「自分の殻を破れ」みたいなことがテーマなんですがどちらかといえばエンターテイメント的な印象で楽しい映画です。主人公の冒険がうまくいくように応援するという感じで、あまり自分に重ねては考えないというか、これを見たからといって特別「勇気を出して一歩を踏み出そう」とは思わないというか。

タイトルは原題のまま[The Secret Life of Walter Mitty]の方がよかったのではないでしょうか。「The Secret Life」があるかないかで印象がだいぶ違うと思います。まあいろいろな事情があるのでしょうが。

エンターテイメントと割り切ってしまえば話は面白いし、素敵な風景は盛りだくさんだしいい映画でした。見るときの気分によって印象が変わりそうなので時間が経ったらまた見てみようと思います。

公式サイト(Fox)

 

 

スケアクロウ [Scarecrow] (1973)

これは映画の方です。Bustersのみなさまにはすっかりお馴染みの映画ですけどストーリーを追っていても「神様より 君を信じる」という一節とあの影絵が同時に頭の中でずっと再生されていて、本当はそれぞれの場面に素敵な音楽が流れていたはずなのに私の中では「スケアクロウ」の音楽は「スケアクロウ」になり、二人の物語は三人の物語に見えました。これはもう仕方がないですね。

で、映画に戻って。ロードムービーって結構好きなんです。ダイナーとかモーテルとか出てくるもの。ピクサーのCARS大好きなんですけどそういった要素が満載だからですね。

全然性格の違うふたりがどういうきっかけで意気投合するのかそこが一番気になっていました。この疑問に対する私なりの解答は以下の通り。

  • 全然違う性格だからこそ、自分とは違う部分を尊重する(ここは欧米的かもしれない)
  • 相手に理解しかねる部分があってもかまわない
  • 敢えて相手のすべてを理解しようとはしない
  • 二人とも自分の力だけでは夢はかなえられないことを知っている
  • だから二人で力を合わせて夢の実現へ向かって行動できる

アル・パチーノ演じるライオンが妻に電話するシーンはつらかった。わずかの期待はもろくも崩れ、それでも日々は続いていく。その後の二人の生き様がとても気になります。泣いたり笑ったりケンカしたりいろんなことがあるだろうけど、時折振り返って今までのところはまあ上出来だと思えてたらいいな。